成人B型肝炎ワクチンについて
B型肝炎とは
B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)によって引き起こされる感染症で、主に血液や体液を介して感染します。感染すると、急性肝炎や慢性肝炎、肝硬変、肝がんを引き起こす可能性があります。特に成人では、慢性肝炎へ移行するリスクは低いですが、一度慢性化すると長期的な肝臓の健康に深刻な影響を与える可能性があります。
B型肝炎の疫学
世界的には、約2億5,000万人がB型肝炎ウイルスに感染していると推定されており、日本でも一定数の感染者が存在します。特に、医療従事者や特定の高リスクグループ(海外旅行者・長期滞在者、家族内にB型肝炎キャリアがいる、多数の性的パートナーを持つ、注射薬物の使用、透析患者等)では感染リスクが高く、注意が必要です。
ウイルスは血液を介した接触、性行為、または針刺し事故などが主な感染経路です。ウイルスのキャリアである母親が出産する際には出産時に母子間で感染することもあります。
B型肝炎予防接種の意義
成人にB型肝炎ワクチンを接種することは、感染リスクが高い職業や生活環境にいる方々にとって特に重要です。医療従事者や海外旅行者、多数の性的パートナーを持つ方、そしてB型肝炎キャリアの方と同じ家庭に住む方には接種が推奨されます。ワクチン接種により、感染を未然に防ぎ、重篤な肝疾患の発症リスクを大幅に低減することができます。
予防接種スケジュール
成人B型肝炎ワクチンは、通常3回の接種が推奨されます。標準的な接種スケジュールは以下の通りです。
- 1回目:初回接種
- 2回目:1回目接種から4週間以上空ける
- 3回目:1回目接種から20週間以上空ける
費用について
B型肝炎予防接種の費用は1回あたり6,050円です。標準的な3回接種の総額は18,150円となります。
予約とお問い合わせ
成人B型肝炎の予防接種は完全予約制となっております。ご予約はお電話もしくは窓口にて承っております。また、接種に関するご質問やご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。