メニュー

舌下免疫療法について

舌下免疫療法とは?

舌下免疫療法は、スギ花粉症やダニによるアレルギー性鼻炎に対して、薬で症状を抑えるような対症療法ではなく、アレルギー症状そのものを根本的に抑えることを目的とした治療です。一定の期間、アレルギーの原因となる物質を舌の裏側に投与し、徐々に投与量を増やすことで、免疫系がアレルギー物質を受容して過剰なアレルギー反応が抑制されるようになります。

この治療により、アレルギーによる目のかゆみ、鼻汁、くしゃみ等が緩和されますので、仕事や勉強に対する集中力の上昇や、アウトドア活動への参加、夜の睡眠の質の上昇などが期待できます。

従来は皮下注射を定期的に行う形でしたが、近年は飲み薬でも同様の治療を行うことができるようになっています。病院の血液検査でスギ、ダニなどに対するアレルギーがあると診断された場合には、保険診療で舌下免疫療法を受けることが可能です。

舌下免疫療法の実際の方法

当院ではスギ花粉症に対するお薬(®シダキュア)とダニアレルギーに対するお薬(®ミティキュア)が処方できます。(※2023年4月以降、®シダキュアが品薄となっているため、流通が戻るまで当面の間は®ミティキュアのみの取り扱いとなります)

舌下免疫療法の薬を初めて服用する際には、処方箋を薬局で受け取ったら一度病院までお戻り頂き、医師の目の前で薬を服用して頂きます。15分ほど経過を観察し、アナフィラキシーなどの重篤な副作用がないことを確認できたら、以降は毎日1錠をご自宅で服用して頂きます。

薬は舌の裏側に入れて1分ほど経過をみたのち、つばと一緒に飲み込みます。薬を飲み込んでから5分間はうがいと飲食を控えるようにして下さい。また薬を飲む前後の2時間は、入浴と激しい運動を控えるように注意して下さい。

通院頻度については、最初だけ1週間後に来院して頂きます。そこで副作用の確認を行い、薬を増量します。その次は2週間後に来院頂き、そこでも服用に問題がなければ、以降は1ヶ月に1回の頻度で通院して頂きます。

舌下免疫療法の副作用

舌下免疫療法の主な副作用は一般的に軽度であり、主なものとして口の中のむくみ、かゆみ、不快感、喉の刺激感、不快感、耳のかゆみなどがあります。ごく稀に重篤な副作用として全身性の強いアレルギー反応(アナフィラキシー)が起こることがありますので、初回は医師の観察のもとで服用して頂きます。

舌下免疫療法の治療期間

舌下免疫療法の治療期間は、最低3年間の継続が推奨されています。この期間、毎日服用を続けることで、薬を終了した後もアレルギー症状が数年にわたり緩和されます。効果の程度と持続期間には個人差がありますが、最初の服薬期間を3年よりも長く続けた場合(最長で5年間)は、より長い期間にわたり効果が持続することが分かっています。

舌下免疫療法の注意点

舌下免疫療法の効果は永続的ではありません。治療終了後から3〜5年ほど経過すると、徐々にアレルギー症状が戻ってくることがあります。その際は、医師と相談の上、ご希望に応じて再度同様の治療を行うことも可能です。また舌下免疫療法の効果については個人差があるため、指定された期間の治療を継続した後に、満足できるほどの効果が約束されたものではありません。その点も踏まえた上で、治療を行うかご判断頂く必要があります。

当院での舌下免疫療法

当院ではスギ花粉症およびダニアレルギーに対して舌下免疫療法を受けることが可能です。

まずは医師の診察と血液検査を受けて頂き、スギおよびダニに対するアレルギーをお持ちかどうかを診断致します。医師の判断で治療の適応があると判断した場合は、保険診療で舌下免疫療法をお受け頂くことが可能です。

治療の開始時期についてですが、スギ花粉症(※®シダキュアの流通の都合で一時中止中)に対しては花粉の飛散時期が終わった6月以降が推奨されています。ダニアレルギーに対しては一年を通していつでも開始可能ですが、他に花粉などのアレルギーを併発している場合は、その症状がある時期を避けて開始することが望ましいです。

 

葛飾区金町でスギ花粉やダニアレルギーに対する舌下免疫療法をご検討の方は、ぜひ一度中沢内科胃腸科医院までご相談下さい!

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME