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むくみ

むくみ

むくみは主に水分が血管内から血管外へと移動することにより、余分な所に水分が貯まって起こります。水分が移動するメカニズムとして、血管内のアルブミンというタンパク質の減少、炎症などによる血管の壁の透過性の亢進、血栓等による静水圧の上昇などが挙げられます。むくみが出現する場所や、むくみの経過などである程度は原因の絞り込みができますが、診断のためにはレントゲンや血液検査などが必要となる場合があります。

生理的浮腫の悪化

ご高齢の方の足のむくみの原因として最も多く見られます。立位で日常生活を送っていると、重力の影響で下半身に集まった血液は、足の筋肉の収縮で静脈内を押し戻されるようにして心臓へ戻りますが、運動を全くせずに筋肉を使わない生活を送っていると、この押し戻す動きが働かずに、足に血液が貯まります。すると、行き場をなくした水分が足のむくみとして現れます。

深部静脈血栓症

手足の末端に送られた血液は静脈を通って心臓に戻りますが、この静脈に血栓という血の塊が詰まると、うまく血液が戻らずに足に溜まり、浮腫みとなります。長時間の座位のあとに急激に片足のむくみが出現した場合に疑います。

心不全

血液を送り出す心臓のポンプの働きが弱った際に、足のむくみが出ます。高血圧があったり、心臓のまわりの冠動脈に十分な血液が送られず心臓の筋肉の動きが落ちたり、弁膜症で心臓内の血液の動きが滞った場合などに、うっ血によって体に水分が溜まりむくみとなります。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症では甲状腺ホルモンの働きが落ちることでむくみを起こします。それ以外にも、冷え、発汗の減少、便秘、体重増加などを伴うことがあります。多くは年の単位でゆっくりと症状が現れるため、急激にむくみが出た場合には他の原因を考えます。

低アルブミン血症

血液中のアルブミンと言われるタンパク質は、浸透圧に影響して血管内に水分を引き込む力をもっています。このアルブミンが減少することにより、血管の外へ水分が漏れ出してむくみとなります。悪性腫瘍、肝硬変、腎疾患などで主にみられます。

下肢蜂窩織炎

皮膚のバリアを破って細菌が皮下組織へと侵入して増殖すると、局所で炎症を起こして熱感・腫れ・痛み・皮膚の赤みなどを引き起こします。この状態を蜂窩織炎と言います。これが手足に起こると、局所のむくみの原因となります。アトピー性皮膚炎や水虫は皮膚のバリア機能が損なわれますので、これらの持病をお持ちの方は蜂窩織炎のリスクがやや上がります。

 

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