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胸の痛み・動悸

胸の痛み

胸の痛みには様々な原因があります。中には緊急性を要する危険な病気もありますので、痛みが持続的で強い場合には早めに医療機関へ相談されることをお勧めします。血液検査、胸部レントゲン、心電図等で原因を調べていきます。

肋間神経痛

数秒でおさまる痛みを繰り返すことが特徴です。場所は一定のこともあれば移動することもあります。痛みの性質を言葉で表現すると「ズキン」とした刺すような痛みであることが多いです。痛みが数秒で一旦おさまると、次の痛みが出るまでは完全に痛みが消えることも重要な特徴です。

帯状疱疹

胸から背中までぐるっと体の左右どちらかに、一定の高さに限定して痛みが出ます。痛みの出現から数日遅れて赤みを伴うみずぶくれが出ます。これは神経に潜伏した水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。服や下着がこすれただけでも皮膚に痛みを自覚する知覚過敏が特徴です。

胸部筋骨格系疼痛

体を捻ったり、おじぎや背筋を伸ばした時など、体幹を動かした時に一致して痛みが出る場合は、体の表面の筋肉などの整形外科的な原因から由来する痛みを考えます。安静でじっとしているときには痛みが消え、動いた瞬間に痛みが出ることが特徴です。

逆流性食道炎

胸の真ん中に縦方向に持続的な鈍痛を自覚する場合には逆流性食道炎を考えます。鈍痛は胸だけでなく背中にも認めることがあります。他にも胸焼けや胃酸逆流、口内の苦味や酸味などを伴うことがあります。

狭心症・心筋梗塞

左胸に突然に締め付けられるような痛みが出現し、それとともに冷や汗や吐き気を伴う場合には心臓の虚血を疑います。30分以内におさまれば狭心症、30分以上持続する場合は心筋梗塞を疑います。高血圧や糖尿病、脂質異常症などの慢性生活習慣病を患っていたり、喫煙歴がある場合に発症のリスクが高まります。痛みが消えない場合は、直ちに医療機関を受診する必要があります。

胸部大動脈解離

胸や背中に突然に激痛が走り、それが持続する場合には胸部大動脈解離を疑います。心臓から出る最も太い血管である大動脈の壁が避ける時の痛みが胸痛として自覚されます。発症は何時何分と明確に分かるくらいに突然に起こります。命に関わる疾患であり、直ちに医療機関を受診する必要があります。

動悸

心臓の拍動の異常が動悸として自覚されます。タイミングがずれた拍動や、極端に早い拍動などが動悸の原因となります。ある時を境に動悸を認めるようになった場合は、一度病院を受診されることをおすすめします。心電図、24時間心電図、心臓超音波検査などで原因を調べていきます。

上室性(心室性)期外収縮

定期的に拍動する心臓のリズムから、1拍だけ外れたタイミングで心臓が収縮するときに「ドクン」という一瞬の動悸を自覚します。症状は数秒で消失します。これが期外収縮と呼ばれる不整脈で、心電図の波形から診断されます。原則として治療は不要ですが、期外収縮が連続する場合や、動悸の自覚症状が強い場合には精査の対象となります。

心房細動

本来であれば一定のリズムで収縮するはずの心臓が、規則性のないバラバラのリズムで拍動するようになる病気です。正常なリズムから一定時間の間だけ不整脈に変化する「発作性心房細動」と、常に不整なリズムが持続する「永続性心房細動」があります。動悸は不整脈が出現している間だけ自覚されます。

甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、交感神経の働きが活発になり、脈拍が早くなります。これが動悸として自覚されます。脈のリズムは規則的です。他にも微熱、倦怠感、下痢、手の震え、発汗、食欲亢進などの症状が同時にみられることがあります。

パニック発作

典型的には電車内など特定の環境下で動悸をはじめとする発作的な症状を認めます。その場に留まれないような強い恐怖感が症状の中核を成します。他にも呼吸困難感、発汗、震えなど複数の症状を同時に認めることがありますが、一定の時間が経過すると全て消失します。

更年期障害

更年期障害は、閉経の前後10年ほどに多くみられ、症状のひとつとして動悸を認めます。動悸以外にも、のぼせ、顔のほてり、発汗、イライラ、めまい、不眠など多様な症状を呈することがあります。

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