RSウイルスワクチンについて
当院では、RSウイルス感染症の予防を目的としてRSウイルスワクチン(®アレックスビー)の接種を行っております。特に肺炎や喘息などの呼吸器疾患をお持ちの方や、乳幼児と接する機会の多いご高齢の方に接種が推奨されます。本ページではこのRSウイルスワクチンについて、詳しくご紹介します。
RSウイルスとは
RSウイルスは、ヒトメタニューモウイルスやパラインフルエンザウイルスといった呼吸器系のウイルスと同様に、風邪症状の原因となるウイルスです。
症状は発熱、せき、たん、のどの痛みといった風邪症状が中心ですが、ときに肺炎や気管支炎などを引き起こし入院が必要となる場合があります。特に1歳未満の乳幼児、高齢者、基礎疾患を持つ方では重症化のリスクが高く注意が必要です。
RSウイルス感染症は、毎年冬季を中心に流行する傾向があり、喘息や肺がん、COPDなどの基礎疾患をお持ちの方は、早めの予防が推奨されています。
RSウイルスの感染経路
RSウイルスは飛沫感染です。感染者の咳やくしゃみの飛沫が眼、鼻、口の粘膜に付着する直接的な接触、あるいは飛沫や鼻汁が付着した面に触れた手からウイルスが眼、鼻、口に入る間接的な接触によって感染します。
RSウイルスの症状
他者から感染したウイルスは、4-5日の潜伏期間を経て発症します。初期には熱や鼻汁から始まり、数日経ってから咳や喘鳴、呼吸困難などの下気道の症状が出現します。
RSウイルスの治療
RSウイルスには明確な治療法はなく、症状に対する対症療法が中心となります。
RSウイルスワクチンの意義
RSウイルス感染症の予防を目的として開発されたRSウイルスワクチンは、以下のような理由から接種が推奨されます。
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重症化の予防
RSウイルス感染による下気道疾患(気管支炎や肺炎など)の発症リスクを低減します。 -
呼吸器疾患患者への効果
喘息、COPD、肺がんなどの持病をお持ちの方において、感染による症状悪化を防ぎます。 -
高齢者の健康維持
加齢により免疫機能が低下した方でも、RSウイルス感染によるリスクを軽減できます。
RSウイルスワクチンの対象者
- 60歳以上の方
- 50歳以上で以下のいずれかの条件を満たす重症化リスクが高い方
- 喘息、COPDなどの呼吸器疾患
- 慢性心血管疾患
- 慢性腎臓病
- 慢性肝疾患
- 糖尿病
- 神経疾患または神経筋疾患
- 肥満
RSウイルスワクチンの接種スケジュール
RSウイルスワクチン(®アレックスビー)は1回の接種で完了します。
RSウイルスワクチンの費用
当院でのRSウイルスワクチン(®アレックスビー)の接種費用は以下の通りです。
- 1回接種:29,700円(税込)
RSウイルスワクチン接種のご予約について
RSウイルスワクチン(®アレックスビー)の接種には事前予約が必要です。
ご希望の方は、お手数ですがお電話または窓口までお問い合わせください。