動悸がする
動悸
心臓の拍動の異常が動悸として自覚されます。タイミングがずれた拍動や、極端に早い拍動などが動悸の原因となります。ある時を境に動悸を認めるようになった場合は、一度病院を受診されることをおすすめします。心電図、24時間心電図、心臓超音波検査などで原因を調べていきます。
上室性(心室性)期外収縮
定期的に拍動する心臓のリズムから、1拍だけ外れたタイミングで心臓が収縮するときに「ドクン」という一瞬の動悸を自覚します。症状は数秒で消失します。これが期外収縮と呼ばれる不整脈で、心電図の波形から診断されます。原則として治療は不要ですが、期外収縮が連続する場合や、動悸の自覚症状が強い場合には精査の対象となります。
心房細動
本来であれば一定のリズムで収縮するはずの心臓が、規則性のないバラバラのリズムで拍動するようになる病気です。正常なリズムから一定時間の間だけ不整脈に変化する「発作性心房細動」と、常に不整なリズムが持続する「永続性心房細動」があります。動悸は不整脈が出現している間だけ自覚されます。
甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、交感神経の働きが活発になり、脈拍が早くなります。これが動悸として自覚されます。脈のリズムは規則的です。他にも微熱、倦怠感、下痢、手の震え、発汗、食欲亢進などの症状が同時にみられることがあります。
パニック発作
典型的には電車内など特定の環境下で動悸をはじめとする発作的な症状を認めます。その場に留まれないような強い恐怖感が症状の中核を成します。他にも呼吸困難感、発汗、震えなど複数の症状を同時に認めることがありますが、一定の時間が経過すると全て消失します。
更年期障害
更年期障害は、閉経の前後10年ほどに多くみられ、症状のひとつとして動悸を認めます。動悸以外にも、のぼせ、顔のほてり、発汗、イライラ、めまい、不眠など多様な症状を呈することがあります。