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逆流性食道炎について

逆流性食道炎とは

本ページでは逆流性食道炎について解説しています。
葛飾区金町・水元、三郷で逆流性食道炎に関してお困りの方はお気軽に中沢内科胃腸科医院までご相談下さい。

逆流性食道炎の症状

胸焼け

逆流性食道炎の代表的な症状は胸焼けです。胸焼けは食後によく自覚されますが、これは食事が食道を通過して胃に入る際に食道と胃のつなぎ目が緩んで胃酸が逆流しやすくなり、食道が刺激を受けるためです。また就寝後には体が横になるので胃から食道へと胃酸が戻りやすくなります。そのため夜間から朝方に胸やけの症状が強くなる傾向があります。

胃酸逆流

文字通り胃から口内へ胃酸がこみ上がってきます。胸焼けと同じく食後や夜間に多く認めます。症状がひどい場合にはしばしば睡眠を妨げる原因にもなります。

胸や背中の痛み

胃酸の逆流による刺激が持続することで、胸や背中に「重りが乗っているような」と表現される持続的な鈍痛や違和感を認めることがあります。胸が痛いため心臓の病気を心配されることも多いですが、食道炎による痛みは典型的には胸の真ん中になることが多く、痛みも比較的弱い痛みが数時間〜数日と長く続く点が心臓の病気とは異なります。心配であれば早めに医師へ相談することをお勧めします。

咳・喉の違和感

胃酸が食道へ逆流すると、継続的に喉のあたりを胃酸が刺激します。これにより喉の違和感や慢性的な咳を引き起こします。痰が絡むと表現される場合もあります。

味覚障害

胃酸が口内まで逆流してくると酸味・苦味を自覚したり、料理の味が変わるなど味覚障害を認めることがあります。

 

逆流性食道炎の原因

逆流性食道炎の原因としては一般に以下のようなものが知られています。

  • 脂肪分の多い食事
  • 食べてすぐ横になる習慣
  • 就寝直前の食事
  • 肥満
  • 喫煙
  • 薬剤(カルシウム拮抗薬、亜硝酸塩)
  • 猫背
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 食道裂孔ヘルニア

食道炎が起きるメカニズムとして、胃から逆流してくる胃酸が重要な要素を果たします。胃酸が逆流するには胃と食道のつなぎ目を乗り越えなければなりません。このつなぎ目は「胃食道接合部」と呼ばれ、通常は筋肉で収縮して胃酸の逆流を防いでいます。しかし上記のような逆流性食道炎のリスクになる要素を持っている方は、この筋肉の収縮が緩んだり、腹圧が上がったりします。そのため、本来は逆流しないはずの胃酸が胃から食道へ入り込み、様々な症状を起こします。

逆流性食道炎の診断

自覚症状で疑わしい症状があれば、医師の診察のみで診断が可能です。食道炎の所見は胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)で確認できることもありますが、胃酸逆流の症状をお持ちの方の半数は内視鏡で異常を認めないと言われていますので、必ずしも検査が必要なわけではありません。内視鏡で異常がないにも関わらず胃酸逆流症状がある状態は「非びらん性逆流性食道炎(NERD)」と表現されますが、こちらも治療の対象となります。

逆流性食道炎の治療法

生活習慣の改善

生活習慣に対するアプローチは逆流性食道炎の治療において重要です。以下の項目に気をつけることで、症状が改善する可能性があります。

  • 体重を減らす(肥満がある場合)
  • 禁煙(喫煙している場合)
  • 夜おそい時間に食事を摂ることを避ける
  • 脂肪分の多い食事を避ける
  • 一度に食べすぎない
  • 寝る時に頭を高くする(物理的に逆流を防ぐ)
薬物療法

生活改善のみで症状のコントロールがつかない場合は、お薬で治療が可能です。プロトンポンプインヒビター(PPI)やカリウム競合型アシッドブロッカー(P-CAB)と言われるような、胃酸を抑えるお薬を飲むことで症状が緩和されます。お薬は症状がある時だけ内服することもできますし、気になる場合は毎日服用して頂くことも可能です。

このような胃薬を長期に服用する際のリスクについてよく患者様から質問があります。やや専門的な話になりますが、顕微鏡的腸炎、クロストリジウム・ディフィシル関連下痢症、マグネシウム・ビタミンB12吸収不良などは、胃酸を抑える薬を長期に飲むことで起こる可能性があると言われています。他にも骨粗鬆症、腎機能低下、肺炎リスクの増加、認知症などについて言及されることがありますが、これらに関しては明確な因果関係は証明されていません。

当院では、胃酸逆流の症状が改善するまで内服は継続し、症状が落ち着いた段階で投薬量の減量・頓服への変更・内服の中止などをご提案するようにしております。

手術

投薬で症状のコントロールが難しい方には、逆流が起こりにくくなるように手術で治療を行うという選択肢があります。現在では腹腔鏡を用いて少ない侵襲で手術が行われています。

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