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高血圧ってなに?

心臓が血液を押し出すとき、血管の壁にかかる圧力のことを血圧と呼びます。
血圧は
・心臓が血液を押し出すときの力
・血管の硬さ
この2点で決まります。

つまり、心臓がより強く収縮するほど、また血管がより硬いほど、血圧は上がります。

この血圧が一定ラインを超えたとき、高血圧と呼ばれます。

病院で測定した血圧が140/90mmHgを超えるかどうか。
ここがひとつの基準になります。
    (日本高血圧学会:高血圧治療ガイドライン2019)

心臓のイラスト

ちなみに、血圧はこのように「上の血圧/下の血圧」という順番で表記されます。
上の血圧は「収縮期血圧」と呼ばれ、心臓が収縮して血液が送り出された時の最も高い血圧を指します。
下の血圧は「拡張期血圧」と呼ばれ、心臓が緩んで血液が戻って来る時の最も低い血圧を指します。

この2つのうち、どちらかが基準を上回った時、つまり
「上が140mmHg以上」か「下が90mmHg以上」
このどちらかを満たした時に、高血圧と呼ばれます。

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血圧が高いと何が困るの?

高血圧になると何が困るのでしょうか?

実は、血圧が高いからと言って、何かすぐに症状が出るわけではありません。
高血圧はサイレント・キラー(沈黙の殺し屋)などと呼ばれ、本人の気づかないうちに動脈硬化が進行し、
やがて重大な血管系の病気を引き起こすリスクに繋がります。

高血圧の本質的な問題は、「動脈硬化」にあるのです。

正確に説明すると難しい話になるので簡単に説明します。
血圧が高いと、血管の内側の壁が傷つきやすくなります。
この傷ついた壁を治そうとする仕組みが体には備わっているのですが
治す過程でいろいろな物質が血管の壁にこびりつきます。

すると、元の血管よりも壁が厚くなった状態で修復されるのです。
このような血管は、元の正常な血管よりも、壁が厚くなった分だけ弾力性に欠けます。
少し壁が固くなるのです。

血管壁が厚くなるイラスト

先の項で説明したとおり、血圧は血管の壁が硬いほど高くなりますので
高血圧によって壁が傷つき動脈が固くなる→さらに血圧が上がる
という負のサイクルに入ります。

また、血管の壁の傷を治す過程で余計な物質がこびりついた分だけ
血管の内側の血液が通るスペースが狭くなります。
これを繰り返していくと、細い血管が詰まったり血流が悪くなる原因となります。

これが心臓の周りの血管に起これば、狭心症や心筋梗塞となります。
脳の血管に起これば、脳梗塞です。
いずれも命に関わったり重大な後遺症を残す、危険な病気です。

高血圧になると、このように動脈硬化が進行し
それによって更に血圧が上がるとともに、危ない病気になるリスクが上がるのです。

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血圧が上がる原因は?

高血圧には2つの種類があり、それぞれで原因が異なります。

①本態性高血圧…体質や生活習慣が原因で起こる高血圧
②二次性高血圧…ホルモンの異常など他の病気が原因で起こる高血圧

①の本態性高血圧は、遺伝的な体質で高血圧になりやすいベースがある人に、塩分のとりすぎ、運動不足、喫煙、過度な飲酒、ストレス、加齢などの生活習慣がかさなって起こります。残念ながら遺伝的な要素は変えられないので、血圧を下げるためには生活習慣を見直していくことが必要です。

②の二次性高血圧は、他の病気が原因で起こります。
例えば首のあたりには甲状腺という代謝をコントロールする臓器があります。この甲状腺がホルモンを出しすぎてしまう病気をバセドウ病といいますが、このホルモンのせいで血圧が上がることがあります。この場合、治療はホルモンの量を抑えることになります。このように他の病気が原因で起こる二次性高血圧の場合には、原因となっている病気の治療をすることが、血圧の治療に繋がります。

ただし、頻度としては圧倒的に①が多いです。

自分が高血圧になったとき、それはどちらのタイプの高血圧なのか?
これを判断するためにはいくつかの検査が必要ですが、詳しい検査に踏み切るための基準があります。

①発症が早い(20-30代などの若い時から高血圧)
②急速に悪化している
③薬が効かない
④血液検査でミネラルのバランスが崩れている

他にもいくつかありますが、代表的にはこのような項目に当てはまったときに
二次性高血圧かどうかの詳しい検査をおすすめしています。

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治療はどうしたらいいの?

ここでは本態性高血圧の治療についてお話します。
(二次性高血圧の治療は、原因になっている病気の治療になりますので、また別のお話です)

高血圧(本態性高血圧)の治療は主に
1.食事に気をつけ、運動習慣を改善する
2.血圧を下げる薬を飲む

この2つがメインです。

血圧を下げる薬(降圧剤)に関しては、いくつかの種類があり、患者さんの状態に応じて医師が選ぶことになります。
飲めば一定の効果はありますが、なるべくなら薬を飲まずに治したいですよね。
その場合、見直すべき生活習慣は下記の6項目です。

①塩分を取りすぎない
②適度な運動をする
③肥満を改善する
④ストレスを貯めない
⑤カリウムを十分とる
⑥酒・タバコを控える

ご自身の生活に思い当たる節がある場合、まずはこれらを見直してみては如何でしょうか?

さらに詳しい内容を医師とご相談されたい方、高血圧の治療でお悩みの方は
ぜひ一度、葛飾区金町の中沢内科胃腸科医院までご相談下さい!

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